僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
本番直前なのに
☆美羽side☆
アミュレットのヒーローショーなんて、
見に来てよかったのかな……
見事なほど黄金に色づいた
イチョウの木の下で。
私は今、帰ろうか迷い続けている。
ステージ前の広場を埋め尽くすファンの
キラキラした瞳とは対照的に、
私の瞳は、泥水のように濁っている。
春輝くんのこと、諦めようと思ったのに……
ラジオで、あんなこと言うんだもん。
『僕が好きな女の子は……
魔法の国から来た、ウサギちゃん』
『プラス、ヒーローみたいに
カッコいい子が好き』
私のことじゃないって、わかっているよ。
まだ、明梨んが好きってことも
わかっている。
諦めなきゃいけないことも
ちゃんとわかっている。
でも……
ウサギとかヒーローとか
私が春輝くんに、言われた言葉だったから。
心がざわついて。
止められない。
アミュレットのヒーローショーなんて、
見に来てよかったのかな……
見事なほど黄金に色づいた
イチョウの木の下で。
私は今、帰ろうか迷い続けている。
ステージ前の広場を埋め尽くすファンの
キラキラした瞳とは対照的に、
私の瞳は、泥水のように濁っている。
春輝くんのこと、諦めようと思ったのに……
ラジオで、あんなこと言うんだもん。
『僕が好きな女の子は……
魔法の国から来た、ウサギちゃん』
『プラス、ヒーローみたいに
カッコいい子が好き』
私のことじゃないって、わかっているよ。
まだ、明梨んが好きってことも
わかっている。
諦めなきゃいけないことも
ちゃんとわかっている。
でも……
ウサギとかヒーローとか
私が春輝くんに、言われた言葉だったから。
心がざわついて。
止められない。