僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目

 横になっている私には
 春輝くんがどんな顔をしているかは
 見えない。



 でも
 声の中に痛々しさが含まれていて。

 明梨んを想って心を痛めていることが
 はっきりとわかる。



 私は体を起こし
 春輝くんの隣に座りなおす。

 そして
 春輝くんの瞳を優しく見つめた。



「春輝くんは
 明梨んにフラれちゃったの?」


「え?」


「昨日、言ってたでしょ? 
 大好きな人を……忘れたいって……」


「フラれてはないよ。
 僕の気持ち……伝えてないから……」



 そっかぁ。
 まだ、告白前なんだ。



 可愛い系イケメンの春輝くんが
 告白したら、
 すぐにOKされちゃうんだろうな。
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