今日も道具屋営業中!
さてさて、これはどうするべきですかねぇ?


真希さんの為にも、どうにかして魔王に会わせてあげたいですが。


それにしても相手は魔族の王ですからねえ。


仮に、万が一、魔王が真希さんを奥さんにしたとして……周りは魔物だらけなんですよね。


それは果たしてどうなのでしょうか?


本当に幸せなんでしょうか?


物凄く悩むところです。


「……まあ、真希が本気だと言うなら、俺は手伝ってやっても良いぞ。ただし、本格的な旅になるだろう。後は……やつらにかかっているわけだが」


お?


マスターが言っているやつらって、誰の事でしょうか?


魔王に会う為の冒険に必要な人と言ったら……武器屋のミッチェル杉下さんでしょうかね?


あの人とマスターがいれば、魔物も怖くないですからね!


……まあ、村を守る人がいなくなるのが問題ですが。


「それで、いつ行くんですか? その冒険には私も付いて行きたいです。魔王にお仕置きしてやらなければ気が済みませんからね!」


あれだけ真希さんを想っているみたいな事を言っておいて、やる事やって置き土産まで残した魔王にアキレス腱固めをかけてやります!


こんなこともあろうかと、毎晩アキレス腱固めの練習をしてきたのです!


「ぬぅ……お前まで来るのか。俺一人で二人を守るのはなかなか骨が折れそうだ」
< 141 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop