男子校生の愉快な一日

学校はパーティー会場

朝ご飯を食べ終えた後、次郎はすぐに学校へと向かう。徒歩十分ほどで行けるので、遅刻の常習犯である次郎でもまだ一度も遅刻したことがない。

「オッス！」

「おはよ〜、次郎！」

数多くいる友達に会うたびに挨拶をし、次郎たちは話しながら学校へと歩く。とは言っても学校はもうすぐそこだ。

「なぁなぁ次郎！今日さ、カラオケ行かね？久しぶりに盛り上がろうぜ〜！！」

友達の一人がそう言うが、次郎は「悪りぃ！今日はバイトなんだよな」と謝った。次郎はファミレスでバイトをしている。新作のゲームを買ったり、友達と遊びに行くお金を稼ぐためだ。そこに貯金という選択肢はない。

「……というわけで、今から歌おう！」

「はあ！？」

ポカンとしている友達を無視し、次郎はアカペラで歌い始める。歌ったのはGReeeeNの「OH！！！！迷惑！！！！」だ。

「魔人の食事は日々大盛りのカレー百杯！？」

面白い歌詞を真面目な顔で歌う二郎に、友達が次々に笑っていき、最後には全員が大爆笑していた。