何を言われても、私はこの歌が好き
あの時以来聴いていなかった「六兆年と一夜物語」と「千本桜」を聴き、イラストが素敵だなと思っていました。

それから、部活中に恋人(当時は親友)の莉亜ちゃんや友達が教えてくれたことで「悪ノ女」と「悪ノ召使」を知り、そこから「ヴェノマニア公の狂気」などの七つの大罪シリーズを知りました。そこから一気にボカロ曲にハマっていき、色々なボカロPさんの歌を聴くようになりました。

「おこちゃま戦争、聴いたよ!レンくんがかっこいい!イケメン!」

「やよな。うちもその曲好き!」

莉亜ちゃんと好きなボカロ曲の話で盛り上がり、友達とオススメのボカロ曲を教え合ったりもしました。そしてーーー。

「この人の曲、すごく好きだな。ひとしずくさん……」

ひとしずく×やま△さんという一番好きなボカロPを見つけました。物語性が強く、絵も美しく、私の好みだったのです。

「どうして、こんな美しい歌を作れるんやろ……」

「箱庭の夢」というひとしずくさんの歌を聴いた時、歌を聴いていて初めて涙をこぼしました。音楽にこんなにも心を揺さぶられるのは初めてで、胸がドキドキしていたことを覚えています。
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