意地悪執事はお嬢様を独占したい
私ってずるいんだなぁ……。
相手が自分のこと好きって確信しないと前に進めない。弱い。ずるい。
涙が流れるのをそのままにしてそっと目を閉じた。
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目を開けると、外は明るかった。
時計を見ると6時半。
……ぐっすり眠ってたんだな。
体をゆっくり起こして学校の荷物を揃える。
一条に見つからないように荷物を持ってメイドに「早く行く」と声をかけて1人で家を出た。