意地悪執事はお嬢様を独占したい
その人を見た瞬間、机についていた肘がずるっと倒れた。
……は?
「このクラスの代わりの担任となりました。
……一条朔夜です」
い、い、い、一条!?!?
驚きが隠せない。
前に座っている七海が私の方を見て
「え、千結知ってた?」
「……知らない」
女の子の声は止むことはない。
なんで……。
声を出す気力もない。
一条を見つめて身動きが取れないでいると、一条と目が合った。