意地悪執事はお嬢様を独占したい
チラッと一条に視線を向けると、一条は女の子達の輪から抜け出していた。
こっちに近づいてくる。
一条が私の目の前に立つと
「千結様!さっきぶりですね」
とニコッと嬉しそうに笑った。
「……一条」
「なんでしょうか?」
「聞いてないんだけど、どういう事か説明してくれる?」
ニコッと微笑んだ。
……目は笑ってないだろうけども。
「どういう事ってこういう事ですよ?」
「……」