意地悪執事はお嬢様を独占したい
藍くんが忘れるなんて珍しいな……。
「いいよ!合ってるか分からないけど」
「全然!!ありがとう」
照れたように笑う藍くん。
……こういうところがモテるんだろうな。
藍くんはノートを渡すと私の頭を撫でて去っていった。
「……花岡くん、絶対千結に気があるでしょ」
横で見てた七海が言った。
……え、気がある?
「えー、絶対そんなのないよ。
藍くんモテるんだよ?私なんかを選ぶなんてありえないって」