意地悪執事はお嬢様を独占したい
笑顔の破壊力 ー 朔夜side ー
「……好み?」
女子に好みを聞かれ、聞き返す。そんなの……聞かなくてもわかってるんじゃない?俺が千結様を好きだってこと。
「そうです、タイプ聞きたいですよ〜」
「どういう人なんですかぁ?」
高い声を聞き、うっとうめき声が出そうになる。
その声どこから出てるんだ……。
チラッと千結様を見ると、少し動きが止まっていた。はっとまた動きを再開しても凄く不自然。
それを見てニヤッと口角が上がる。
……これは、千結様聞こえてるな。
「……タイプとかはありませんよ」