暗闇の先に…

そう言って連れて来られた場所は駅内の喫茶店



運ばれてきた紅茶セット、その湯気を見ながら凛は口を開いた



「最近、元気ないね…陸斗さんと一緒いないし。何かあったの?」


「う…ん」


あの出来事を包み隠さず全て話した



その事を凛に伝えると少し考えて…


「彩夢ちゃん、実はね…」


凛が話してくれた事が信じられなくて否定したけど、どうしても この目で確かめたくて夜、久しぶりに帰って来た陸斗の後を気付かれない様に付いて行った



少し離れたコンビニに着いた陸斗は誰かを待ってるみたいだった


すると数分後、現れたのは黒髪のロングヘアーの綺麗な女性……菜摘だ


彼女は陸斗を見ると微笑んで首に腕を回しキスをした


その彼女に向ける穏やかな陸斗の顔、久し振りに見た気がした



それだけでもショックなのに腕を組んで行く先はホテル街の方面



『彩夢ちゃん、実はね…お見舞いから帰る途中、菜摘ちゃんと陸斗さんがホテル入って行くのを度々見かけるの。』


凛が言ってた言葉が頭の中をグルグル回る


陸斗は……菜摘といつも一緒にいるの?
もしかして…付き合ってるの?


キュッと胸が締め付けられるのを感じながら二人の背中を見送った

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