暗闇の先に…
再び閉められたドアの向こうでは叫び声や殴る音が聞こえてくる
ドアの方を見据えて様子を伺っている金髪男、安嶋と沢村だったが近づいて来る怒声に その顔は険しくなっていく
「次から次へと…邪魔なんだよ!どけや!!」
殴る音と共にドアの向こうから聞こえる輝真の声
「雑魚には用はねぇんだよ。てめぇらの頭ぁ出せよ」
低くドスがきいた陸斗の声
その声を聞いて一気に身体の力が抜けた
助かった…
ホッとしたのも束の間
安嶋が私の首に腕を回し身動きがとれなくなる
ーーーバン!!
勢いよくドアが開かれた