今日もキミのとなりにいたい
先輩は掲示板にポスターを貼っているようだ。

足元にはダンボールが置いてあり、その中に丸められたポスターが遠目から見てもわかるほどたくさん入っている。

先輩は私の事なんか、

覚えているかも分からないけれど。

勇気を出して話しかけてみることにした。

このまま帰ってしまったら、後悔しそうで。


「あ、あの…!」

「ん?…あっおまえ、この前の!」


あの時みたいに、緊張で手が震えている。

顔が熱くなるのが自分でも分かった。

先輩、覚えててくれたんだ…


「この前は助けて頂いて…ありがとうございました!!」


赤い顔を隠すように、勢いよくお辞儀をする。


「助けるなんてそんな、たいしたことしてないぞ?」


先輩はそう言って笑った。

あの時とおなじ、キラキラの笑顔。
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