季節はずれのサンタさん


ドアを開けると…

そこにはスラッと背の高い

黒いスーツを着込んだ紳士が立っていました。

「おじさん…誰?」

「ちょっと尋ねたいことがあってね…パパかママはいないのかい?」

「ぼく一人だよ」

紳士はジャケットの内ポケットから

写真を一枚、取り出しました。

「じゃあ、ボク…この人、見たことないかな?」

「あ!サンタさんだ…おじさん、サンタさんと知り合いなの?」


< 9 / 23 >

この作品をシェア

pagetop