先生がいてくれるなら①【完】
* * * * *


文化祭準備も大詰めを迎え、後は喫茶店の飾り付けと、食材の最終チェックのみとなった。


接客係用の衣装が出来上がったので、それぞれ試着してみる事に。




「いや~ん、明莉、めちゃくちゃ似合ってる~!!」


美夜ちゃんが興奮して私の周りをぐるぐると回る。



えっと、めちゃくちゃ恥ずかしいんですけど!



スカートが予想以上に短くて、胸元もかなり開いてて……!


ゴスロリって首から胸元は露出が無いイメージだったから、こんなアレンジは予想外!


「うわぁ、やっぱ似合うね! このアレンジ、ゴスロリだけどちょっと大人っぽくて、立花さんにぴったり!」

「普通のゴスロリだと可愛くなり過ぎちゃうけど、これはナイスアレンジだわ~」

「神すぎる……」

「アレンジ考えたヤツも神だな!」


クラスの人たちが私を見て感想を述べてくれるのは嬉しいけど、これは恥ずかしすぎる!!



真っ赤になる私を大勢の人がぐるっと取り囲んだので、私は思わず手で胸元を隠しながらしゃがみ込んでしまった。


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