異能者達の宴~夢の競演特別編~
最終章

修内太

炎に舐め尽くされ、焼け野原となった雑木林に、俺達は佇む。

「やれやれね」

開口一番、メグが溜息をついた。

「魔女に超能力者に異世界の英雄…これだけの面子が揃いながら、ここまで苦戦を強いられるとはね…」

「確かにな」

乙女も頷く。

「異形者か…あらゆる存在を超えるものだったかもしれぬな…」

…今思えば、哲平達の敵…機関は、人間をも超える存在…もしかしたら神を創造しようとしていたのかも知れない。

神に創造されたとされる人間が、その創造主を作り出そうとする。

何て冒涜した行為だろう。

「だから人間って嫌いなのよ」

メグが吐き捨てるように言う。

「傲慢で、恐れ知らずで、理解の範疇を超えたものは迫害するくせに、自らの手でその範疇を超えるものを生み出そうとする…私達魔女よりずっと、この世に災いをもたらす存在だと思うけど」

「…耳が痛いわ」

黛さんが苦笑した。


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