雪と少女と執事と令嬢

屋敷とボロ家の夜

場所が変わってワイトが仕える屋敷では、シトレイ男爵家の一人娘のルドレアが屋敷の使用人を怒鳴りつけていた。
「私のスウはどこにいるの!!」
使用人は謝罪を繰り返すしかない。
「大変申し訳ございません…買い出しに出ていってから戻らないのです…連絡はしているのですが、返答がなくて…」
屋敷内は司令塔のスウが戻ってこないため騒然としている。屋敷のドアが開く音がしたため、一同広間に向かうとこの屋敷の主人ガヤ男爵だった。
「どうした?みんなして?」
驚いた様子で尋ねる。すると使用人の1人が
「スウ様が戻られていないのです…」
と返す。すると納得した様子で、
「大丈夫だ。安心しなさい。スウから連絡はきている。急な外出で、スウがいない間に出ていたから、あいつはわたしが屋敷内にいると思って連絡してきたみたいだが…」
「それで、なんとおっしゃっているのです?」
使用人が続きを促す。
「私からの命令で養子を探させているのだが、いい候補が見つかったようでな。明日の夕方までには戻るとのことだ。急なことで申し訳ないといっていた。」
そうして男爵は自分に仕える使用人を引き連れて自室に戻っていった。
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