俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
だが…。
「…あ、だ、大丈夫ですよ」
「………」
…え?何故だ?
「…何でですか?」
思ったことそのままそっくり返してしまう。
「あ、え、えーと…」
「何で?」
「…な、何だっけ」
「…はぁっ?!」
何だっけ?って?!
なんて使えない女だ…!
そこ重要事項だろ?何故把握してない?!
「と、とりあえず大丈夫なのですっ!だ、だから心配しないでくださいっ!」
「何がどういう風に大丈夫なんですか?!」
「だ、だ、大丈夫ったら大丈夫なんです!」
答えになってない!
二人で軽くやんややんやとモメていると、川越さんがチラッとこっちを見ていることに気付く。
パワーストーンの方も確認している。
…やっぱダメなの?いいの?このパワーストーンの状態。
チラ見されただけでは判断がつかない。
「…なずな、急ごう!あともう一匹引っ張り出したい!」