俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
…いいんだよな?大丈夫なんだよな?
黙ってやられてる感あるけど。
そう思いながら、残念女を見るが…彼女も俺と同じく、それを緊張した面持ちで見ている。
「…壊れろ!」
振り下ろした拳は、パワーストーンのてっぺんにガシャン!と音を立てて減り込む。
パチパチ火花を鳴らしていて、ピシピシとヒビの入る音がしていた。
割れ目は全体に走り、行き渡った後。
パァーン!と音を立てる。
(あ…)
粉々に砕け散った、パワーストーンの欠片がキラキラと反射して、夜空に映る。
まるで、星空のように。
とうとう、砕け散ってしまった…。
パワーストーンが…。
屋上に灯されていた光が消えて、辺りは一体薄暗くなる。
目を凝らして辺りがようやく確認出来るほどの暗さだ。
夜空の色が、鮮やかに見える。
しかし、ここからどうなるんだ?
と、辺りを見回す。
二つの戦いは、相変わらず進んでいるようで。
そう思っていた…が。
「…何故だ?」