俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~

突然、ランチに誘われてしまった。

警察さんの綾小路室長が?

これは、いったい…。



『部活ある?用事ある?』

「いえ、無いですけど…」

『どう?奢ってあげるよー?行こ?迎えに行くよー』

「あ…」



ゴリゴリにお誘いされている…。



…でも。



(………)



このまま一人で、頭をごちゃごちゃのぐるぐるにさせるのも…と、思った。

誰かに話を聞いてもらいたい、かも。

だとしたら、なんて絶好のタイミングなんだ。



「わ、わかりました。よろしくお願いします」




…こうして、これから今すぐ、綾小路室長とランチをすることとなってしまった。



綾小路室長は近くにいるようで、車で数分でここに到着できるらしい。

学校の裏口で拾ってもらうこととなった。



そうとなれば、すぐに帰り支度を。

カバンに荷物を積めて、コートを着る。



「れ、伶士…」

「…ん?」


< 6 / 528 >

この作品をシェア

pagetop