竜王陛下のもふもふお世話係~転生した平凡女子に溺愛フラグが立ちました~
 再度食べるように促され、ミレイナはフォークでそれをカットすると恐る恐るそれを口に入れた。

「んんっ! お、美味しい!!」

 ミレイナは思わず口に手を当てた。

 なんだこのケーキは!
 しっとりとしていながら、舌に載せるとふんわりと柔らかい。噛むと、独特の甘さが口の中に広がる。これは、もしかして──。

「キャロットケーキですか?」
「そうだ。ラングール人参が好きと聞いて、作らせた。気に入ったか?」
「はい! すごく美味しいです!」

 ミレイナは目を輝かせてコクコクと頷く。

「こっちのクッキーも人参を入れてあるんだ」
「え、本当に?」

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