竜王陛下のもふもふお世話係~転生した平凡女子に溺愛フラグが立ちました~
[どうかしたの?]
[竜王陛下にどうしても知らせたいことがあるの]
[竜王に? 明日以降でもよければ、届けるけど?]

 ミレイナはゆるゆると首を振った。先ほど聞いた話では、明日ジェラールが来ると言っていた。明日、ラングール国に行ったのでは間に合わない。

 ミレイナの泣きそうな表情を見た鳥達が、事情を聞いて首を傾げる。

[じゃあ、これならどう? 明日竜王陛下が来たら、きみに教えるよ。僕らは情報網が広いから、竜王が飛んで来れば気が付くはずだ]
[本当?]

 涙ぐんでいたミレイナは、一縷の望みを見出して目を輝かせた。
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