竜王陛下のもふもふお世話係~転生した平凡女子に溺愛フラグが立ちました~
「きみは──」
「ミレイナです」
「そう、ミレイナ。なぜ、昨晩あんな場所に一人でいた?」

 ミレイナは答えに少し迷い、昨日同様に下手にうそをつかずに事実をいくつか組み合わせて話すことにした。

「国境沿いで魔法石の採集をしていたら、いつの間にか森に迷い込み、そのまま迷子になりました」
「国境沿いからあそこまで歩いただって?」
「はい……」

 ラルフは納得できないような様子で眉を寄せる。
 アリスタ国の国境からミレイナが魔獣に襲われた位置までどれくらい離れているのかわからないが、ミレイナはしらを切って頷いた。




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