溺愛される王女
ミスティール大陸にあるミスティン国のミスティン城にいる
ミスティン王女22歳はいつも王女としての責務に追われていて
好きな事が出来ないのです。

ミスティンには婚約者が存在しているのですけれど、
その婚約者のお名前はラレフ王子22歳。

ラレフ王子はミスティン国の隣国であるラレフ国のラレフ城の
王子でもあるのです。

そんなミスティンとラレフは互いに愛し合う仲なのですけれど、
その中でもラレフはミスティンの事を溺愛しているのです。

ミスティンはラレフから溺愛されているのですけど、
本当に心底喜んでいて嬉しそうにしているのです。

溺愛されてもあんまりお返しが出来ないミスティンですけど、
ミスティンも女性なのでラレフに手料理を振舞ったり、
一緒に城内を散歩したり、城下町へ行って散策しているのです。

時には周りの者に内緒で城下町の外へ出て森の中に行き、
泉で2人でのんびりと過ごしているのですけど、魔物の
襲われそうになるとラレフがミスティンを庇うというより
魔物を討伐してくれるのです。

ラレフは本当に素晴らしい王子でミスティンとは釣り合わない
可能性もあるのです。

ミスティンは王女ではあるのですけれど、それでも王女らしい
部分が欠けているというか、らしくないというか、まだ半人前なのです。

ラレフからするとそんなミスティンを守りたい、ミスティンの事を
溺愛したいという気持ちがあるので本当にミスティンは
幸せ者かもしれません。

ミスティンはミスティン城の王女ではあるものの、そこで信頼されている
わけでもないのです。

城内でもそんなにミスティンに声をかける者もおらず、いつもミスティンは
独りでいる事が多いのです。

時々は謁見の間に居るのですけど、それでも邪魔まではいかなくても
居ても居なくても変わらないという感じなのです。

まともな相手をしてくれるのはラレフ王子くらいです。

ラレフ王子もミスティンがそういう立場なのを知ってて
理解しているので早く妻にしてやりたいという気持ちは
あるのですけれど、なかなか進行具合が遅いのと
ミスティンが戸惑っているというかハッキリしないのです。

ラレフはミスティンの事を溺愛しているので一日でも早く
妻として迎え入れたいのですけど、ミスティンがよくわからない
状況なのでもうどうする事も出来ないのです。

そんな時です。

ミスティンがついにミスティン城から飛び出して何処かへ
行ってしまわれると、その事を聞いたラレフ王子がミスティン王女を
捜索しに行くのです。

もちろん1人ですけど、それでもミスティンを捜索しないと
取り返しのつかない事になりそうで怖かった。

ラレフはミスティンを探しているのですけど、なかなか見つからない
という感じで何処にいるのでしょう。

そんな時でした。

悲鳴が聞こえるとラレフは悲鳴が聞こえた所へ急いで向かっているのです。

ラレフは辿り着くとミスティンが魔物に襲われて怪我をしているのです。

そんなラレフはミスティンを守るために魔物に突っ込むのですけど、
返り討ちにあって大怪我をするのです。

ミスティンはすぐにラレフに寄り添うと心配そうな顔で
ラレフを見ているのです。

ラレフはミスティンに逃げなさいと言うけれど、
ミスティンは首を左右に振って拒否するのです。

魔物が2人を襲うとしているのですけど、ラレフが
最後の力を振り絞ってミスティンを突き飛ばし、
ラレフが盾となりミスティンを守ったのです。

ミスティンはその光景を見ているのですけど、
ショックのあまりに気絶するのです。

しばらくの間、気絶しているミスティンは瞼を開けて
起き上がるとそこにはラレフの死骸があるのです。

ミスティンは泣いているのですけれど、どれだけ泣いても
ラレフは戻って来ません。

ラレフからあれだけ溺愛されていたのに、どうして
こんな事になっているのと感じでしょう。

後日、ミスティン国の精鋭部隊がラレフの死骸を回収して
ラレフを倒したという魔物も討伐したのです。

肝心のミスティンはラレフという婚約者を失い、
気力も元気もないのです。

愛する婚約者がいないのですから、しょうがないと言えば、
そこまでですけど、本当に悲しい出来事です。

ミスティンは王女なので前向きになって欲しいのですけれど、
今は無理なのかもしれません。

ミスティン王女はラレフがいない世界なんて嫌だって思ってて
自らの胸にナイフを突き立てて息絶えるのでした。

何とも言えない悲しいミスティン王女とラレフ王子でした。
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