ゆめ恋。

トイレ事件




***


翌日、私はまーた一樹と一緒に登校。
最近はそんな光景に慧も慣れたのか、なんにも突っ込まなくなった。

めぐとまいはまたいないのか…


「つっちー宿題見せて―」

「自分でやって来いよ」

「やろうとしたけどわからず惨敗」


慧は朝からせっせと一樹の宿題を写してるし…
見た目的にはどちらかといえば慧の方がまともなのに、ちゃんとやってるのは一樹の方なんだよなぁ。


「私はトイレに行こっと」


この学校にきてまだ1週間くらい。
転校初日はどうなるかと思ったけど…もう私に関心ある人は慧くらいで、もうすっかり落ち着いた。
1人で廊下を歩いていても話しかけられることもないし、好奇の目を向けられることもない。

たった1週間だけど、一樹とも仲良くなれたし、慧もめぐもまいもみんないい人でもうすっかり仲もいいし
勉強もついていけてるし

順風満帆だな、ここの生活も。


「あ」


そんなのんきなことを考えていたら、前からちさちゃんが歩いてくるのが見えたから


「ちさちゃん、おは「あ、サリおはよ!」


挨拶、したけど
聴こえなかったのか、視界に入ってなかったのか
他の友達のところに走って行った。

・・・ま、そんなこともあるか。


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