ゆめ恋。

友達を作ろう




8時20分頃学校に着くと、教室の中はもう結構にぎわっていた。

みんな結構朝早いんだなぁ…


「都築ちゃん、おはよ!」


・・・うわ、いきなり男子。
どうして男子が話しかけてくるんだっ…!


「…おはよ」


・・・この人は、いったいなんていう名前なんだろ。
確か昨日、一樹のことを”つっちー”と呼んでいたし、一樹と仲がいい人、だよね?

さすが、一樹の友達というだけあって、この人も髪の毛は派手…でも、やっぱり金髪ではないから?先生には昨日呼び出されてなかったよね。
でもけっこうオレンジっぽい色だけど…いいんだ?これはセーフなんだ?

線引きが難しいなぁ…


「あ、つっちー!
朝からちゃんと来るとか珍しい~」

「おう、まぁな」


一樹はそう言って、また私の隣の席に座った。


「あ、そうだ」


私も、顔を見て挨拶しようと一樹の方を見たら

「ん。」

なぜか、一樹の手には、どう見ても私のスマホが。


「え、え?」

「玄関に置きっぱなしだったって。
朝、おばさんとばったり会って」

「あ、ありがと」


あれ、私玄関にスマホ置いたまま出てきちゃったんだ…
全然覚えてないや…

まぁ、使うこともないんだけどなぁ…
お母さんのことだから
『友達と連絡先交換するときに必要!!』
みたいに思ったんだろうな、きっと。

…必要に、なるといいんだけどなぁ…


< 42 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop