狼くんとの放課後図書室



無愛想に私を見る柳瀬くん。





「べ、別にっ‼︎」





"「雫良?」"




「っ」





私の目をじっとみてそういう柳瀬くん。






「き、急にどうしたの柳瀬くん!///」





「柳瀬くんじゃない。詩優がいい」





表情を変えないままの柳瀬くん。






「し、ゆうっ//」






あーあ、名前呼んでるだけなのにこんなテンパってる私、ほんと恥ずかしいなー。






「今週、俺試合あるからこいよ」





私が頑張って名前呼んだのに、そのことには何も触れずに勉強用具を出しながら言う詩優。





「え?復帰したばっかの1年生が⁇」





そんな、先輩沢山いるのに出れるの⁇





「は?なめてんの?俺まあまあ上手いから。絶対勝つから楽しみにしてろ」





私の頭をポンポンしてくれる。




  
あー、大好きだなー。




君といるこの静かな時間が好き。



「うん!」

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