君だけが、ずっと好き。


「あ、やっと来た瑛茉ちゃん。この間忘れ物しちゃったから取りに来たんだ。ついでに瑛茉ちゃんも乗せて帰ろうかなって思って」




なんてアホなことを言って現れた岳先輩。


…というか、校門の前に車を寄せて待ち伏せをされていた。




(一昨日の岳先輩のせいで伊吹とちょっと気まずいのに…この人は!)




そう、私はあの日から伊吹と少しだけ気まずかった。


と言っても、まだ辛うじて言葉は交わしていたけど。


どこかいつもより素っ気ないし、私も少し気まずくて。




「岳先輩、どういうつもりで…!」


「ごめん、嘘。瑛茉ちゃんのお母さんに頼まれて迎えに来たんだ。
瑛茉ちゃんのこと連れて帰ってきてほしいって。急ぎの用事があるんだってさ」




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