君だけが、ずっと好き。
「久しぶりだね、伊吹。誕生日おめでとう」


「…お久しぶりです(かける)さん」




運転席から降りてきたのは宇野の兄貴、翔さん。


たしか今年から社会人。




俺と宇野と桐谷のいた塾の講師のアルバイトをやっていた、俺にとってある種恩師である人。


弁護士を目指しているという話を聞いて色々アドバイスをもらっていたんだ。



今の高校も、翔さんの紹介。




「相変わらず幼なじみやってるんだ、俺が話聞いてあげてたの中3の時なのに」




そう、翔さんは瑛茉のこと… “ 俺が長年片想いしてる女の子 ” のことを知ってる。




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