君だけが、ずっと好き。
◆焦燥オクトーバー

【瑛茉side】




── 10月。季節はすっかり秋になった。




「秋といえば文化祭、でしょ!」


「うんうん!!」




校内はお祭り騒ぎの楽しそうな声で賑わっていた。




そう、今日と明日は文化祭。


1年に1度の特大学校行事だ。




ちなみに受験を控えた3年生は自由参加。


神学校だからこそ、とか言ってたけど私はやっぱり来てしまったんだ。




「さて、どこから行こっか。カフェとかはお腹空いてから行くとして…」



「迷路とか?体育館で大迷路やってるんだって!」



「へぇ、いいじゃん!行くしかないね」




私たちは校門で貰ったパンフレットを見ながら上履きに履き替えた。





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