君だけが、ずっと好き。
「ほらお前らも、霧谷が女子の点呼行く前に部屋戻っとけ。外の様子みとくから今のうちに」




反対にも階段あるから、と言って伊吹は私の肩にパーカーをふわりとかけて部屋の入口へ。




Tシャツ1枚で来てたから少し肌寒かったの、もしかして気づいてくれたのかな…




(優しいなぁ、やっぱり)




前世でどんな徳を積んだらこんなにイケメンで中身もイケメンな男の子になれるんだろう。




「瑛茉、行こ?」


「あ、うん…侑利くんもおやすみ!…って、もう寝てるんだっけ」




侑利くんは私たちが来た時と同じ姿勢のままずっと眠っていた。


あんなにうるさかったのによく寝れるものだ。



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