Seven...YUKI

揺るぎない



「はぁ~…今日は疲れた…」



撮影が終わり、マンションについた
あたしと光輝。



バイクから降りながらそう言う。



今日の撮影は渡部さんに言われて
全部あたしが指示してた。



あたしなんかが指示して
良かったのかな…。



そんなことばかり考えてて
あんまり覚えてないし、
すっごく疲れた…。



「今日は早く寝よ…」



あくびがちにそう言いながら部屋に
入る光輝。



「…光輝…」



「ん?」



ソファーに座って携帯をいじる
光輝の横に座った。



「どした?」



「…あたし…今日瞳さんにひどいこと
しちゃったよね…」



「雪?」



「瞳さんは留学してて…ファッションの
ことに関してはプロなわけじゃない?
あたしなんかデビューして数ヶ月しか
経たない素人で…ただのモデルなのに…」



きっとすごく傷つけた…。



黙ってれば良かったって今でも思う…
けど、その反対であたしの仕事魂が
それを許さなかった。



< 341 / 591 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop