超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。



この笑顔を見るとわたしもがんばれる気がするんだ。



「じゃあ、お店に来てくれた時はたっぷりとおもてなししますね」

「ゆきちゃんありがとう!じゃあ、今日はいっぱいゆきちゃんチャージしよ」


空野さんとお話をしたり、新作メニューの味見をしてもらったりして楽しい時間を過ごす。

本当に明日からあんまり来られないのかな?と寂しさが増す。


そういえば、空野さんってなんの仕事をしているんだろう……?



「あ、おれそろそろ行かないと。名残惜しいけど、また絶対に来るからね。連絡もするから!」



楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうみたい。


「はい。待ってますね」

「じゃあ、お代としておれの苗字もらってよ」

「現金でお願いします」

「くぅ~!そんなゆきちゃんもたまらないね」



お財布を出しながらそう言う空野さん。

ほんと、おもしろいこと言うよね。


どうしてそんなことが思いつくのか、言葉にできるのか、空野さんはすごいなぁ。




< 56 / 400 >

この作品をシェア

pagetop