紅の華_


もがき苦しむ妹が最期に言葉にしたのは、あの嬢ちゃんと似たような言葉だった。


俺は、そんな妹に似てる2人を……





「今藤」


名前を呼ばれ、顔を上げる。
そこには神崎 蓮……いや、弟の藍が立っていた。










「俺はお前を恨まない。芽依との約束を守るから。」





─────紗奈。






「…っ」




こんなに不甲斐ない兄でごめんな。


そしてお兄ちゃん、自分の犯した罪と向き合ってくるから、まだそっちには行けそうにない。












だから紗奈、











「……待っててくれ。」






















今藤 瞬side end











< 201 / 225 >

この作品をシェア

pagetop