夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
さんざん悩んだ結果、わたしはその白い貝がらの入ったストラップを買って店を出た。


夢が叶う。


水城くんの夢って、何だろう──。


頭の中が水城くん水城くんって、そればかり繰り返しているわたしはかなりの重症なんじゃないかな。


いつの間にかこんなにも大きく育っていた感情に驚いてしまった。


わたしは帰りの電車の中でこっそりとそのストラップに願った。


──水城くんがこれからも仲良くしてくれますように。


隣に座る水城くんのいちばん星みたいな笑顔の向こうには、本物のいちばん星も輝いていた。
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