友達じゃないよっ!
けれど、この子は誰?
わたしは、こんな子を今まで学校で見たことがない。
けれど、初めて見るような顔でもない。
しかも、よく見ると身体が透けているようにも見えるけど気のせいかな。
とりあえず誰なのかわからないと話にならない。
わたしは、自分の力で一生懸命思い出そうとしてみることにした。
背が低くて、茶色くて長い髪をした女の子……。
「あっ!」
もんもんと考えている間に、光が差し込んでくるように記憶が蘇ってきた。
「この子……!」
そういえば、聞いたことがある。
昔、この学校でいじめに遭っていた女の子がいた。その子は、いじめに耐えきれずに自殺してしまった、と。
わたしは、色々と調べてその子の名前や顔写真も見たのだ。
この子、その子と顔がそっくり!
「蒔田 良美(まきた よしみ)さんっ!?」
そう、その女の子の名前は蒔田 良美さん。
「あたしのこと……。覚えててくれてたのね?」
わたしが名前を叫びながら後ずさると、彼女は足を止めずに近づいてきた。