有 料 彼 氏
「何言って……」
朋実があたしに顔を寄せる。怒っている、と気がついて、守ってくれる幼なじみがいてくれていいよね、そう嗤った。
「バレたくないから、そんなに必死なんでしょ?」
笑う。わらう。嗤う。
瑠々子の彼氏は、 “ 有料彼氏 ” なんだ。
ショートカットといえど、10センチはゆうにある。
ああそういうことか、腑に落ちた。
「違う、違うの。そうじゃなくて、わたし……っ」
「瑠々子」
朋実が制する。
「ごめん、ゆず、話を聞いて。ゆず」
何度朋実に呼ばれようと、おさまらない。