気がついたら好きだった
タイミング良く、上半身裸の唯斗君が部屋に入ってきた。

「あー、お腹空いた」

「あのー、服着て欲しいんだけど...」

「えっ?なんで?健だって風呂上がり上着てないだろ?」

「うん、まぁそうだけど...」

「それに、ここは、俺の家なんだから問題ないだろ?」

気まずくなった私は、

「うん、そうだね、お風呂掃除してくる」
と、言って逃げた。

さっきまで唯斗君が入ってたお風呂場は、唯斗君の匂いで充満していた。
「うわっ、気持ち悪っ」
突然の吐き気に襲われ隣りのトイレに急いだ。
< 47 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop