気がついたら好きだった
「ねー、凛の部屋見たいなー」
と、少し甘えたように言ってきた。
可愛いところもあるんだなぁと思いながら、

「えー、何もないよ、見たって全然面白くないし」
と、答えた。

「いいじゃん、見せてよ、俺ら友だちなんでしょ?」

「うん...そうだね、じゃあ」
そう私は言い部屋へ案内した。

「ここだよ」
そう言いながら扉を開けて中に入った。

「へー、シンプルだな」
7畳の部屋にベッドと、勉強机にクローゼットだけの部屋だから、ごもっともな感想だった。

「だから言ったでしょ?何もないよって」

「いや、そんなことないよ?」
そう言いながら私のことを、ベッドに押し倒した。
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