ONLY YOU~過ちの授かり婚~
「乃彩ちゃん…」
「昨日はご迷惑お掛けしました。千歳さん」
ダイニングルームで千歳さんに会い、礼を言った。
「別に…妊婦の長風呂は止めた方がいいよ。乃彩ちゃん」
「純也さんに言われたので今後は気を付けます・・・」
「それよりも・・・乃彩ちゃんにも見せてやりたかったなぁ…」
「千歳さん!?」
純也さんは千歳さんに鋭い視線を向けて、制する。
「…純也のヤツ・・・乃彩ちゃんの裸見て、顔真っ赤にしてさ・・・」
「あ・・・」
「いいから…早く食べてくれ。千歳さん」
「あんな初心な純也、見たのは初めてだ…」
私は純也さんと顔を合わせた。
「乃彩も食べろよ…」
純也さんは私と視線を合わせようとせず、顔を紅くしてコーヒーを啜った。
私と彼はキスだけの関係でカラダの関係はない。私も妊娠中で不安定な時期だったから、行為に関してはしない方がいいのかと考えていた。
でも、私達はパパとママである前に、夫婦となる仲。
それではいけないかも・・・