世界No.1の総長と一輪の花 (パンツの日特別編)




「!?」




なんでここに落ちて…!?




なんて思ったけど、これは絶対花莉が落としたものだろう。
風呂に入る前、タオルとパジャマを持ってここを通っていたから。




おそらくタオルとパジャマの間にこれを挟んでおいて、それが落ちた…のか。




「…アホ花莉」




……なんてもん落としてんだよ。




俺は拾ったそれを半分に畳んで、それをまた半分に畳む。




今更、これを見なかったことになんてできねぇ。
花莉が風呂から出てきた時に困るだけだし。




大きく息を吸って、深呼吸。




変なことは考えんな
と自分に言い聞かせた。




これを花莉に届けよう。
届けるって言っても脱衣所に置いてある花莉のタオルとパジャマと一緒にそっと置くだけ。




置いておいて何事もなかったかのようにしよう。
それが1番いい。





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