そろそろきみは、蹴られてくれ。
それから、自分のハチマキを控えめに指さして。
「いってきます」
わらった。
交換のハチマキ。
『わたしの……えっと、相棒? もつれて……楽しんできてよ』
自分の言葉を思い出す。
楽しんでくるね、と、橘の声が聞こえてくるような感覚。都合のいい解釈だってことは、もう、わかってるよ。でも。
そう思ってしまったのだから、仕方がない。
橘と花乃が手を振って、待機場所へと駆け出して行った。
そして残る、わたしと篠山くん。
……何、話そう。