そろそろきみは、蹴られてくれ。




息が止まる。


女子たちが一斉にキャーっと悲鳴をあげた、だけど。




──わたしにだ。


確信してしまった。


うぬぼれや自己中心的考えが過ぎているってことくらい、わかる。


でもこれはわたしにだって、そう、感じてしまったから。




わたしは、どうしようもなく橘がすき。



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