そろそろきみは、蹴られてくれ。
*
「お邪魔します」
玄関で深々とお辞儀をしたら、橘にわらわれた。
「かしこまりすぎじゃない?」
──たしかに、90度ちかかったけれども。
「うう、だって……」
ここから先は言わない。言えない。
橘のお家ってやばい、わたし何しだすかな、そんなふうにぐるぐるぐるぐる悩んでいるせいで緊張MAX、そして彼女という名前にうきうき……で、控えめに言って脳内が不審者だから。うん、自粛せよ。