どうして・・

···倒れる


再びドアが開き
父が入ってきて
泣いている私を抱き締めた。

その後を
新の両親が入ってきて
私の前で
土下座をして謝っている。

新のお父さんもお母さんも
ボロボロと泣き崩れている。

そんな新の両親の声を聞きながら
私は父の腕の中で意識を失くした。


私が目を開けたのは
病院のベッドの上で
両親が心配そうに
私を見つめていた。

両親の顔は
疲労と落胆と悲しみでいっぱいだった。

私はそんな両親に
「お父さん、お母さん、ごめんね。
あの後、大変だったでしょ?
本当にごめんなさい。」
と、謝る私に
「バカっ、彩羽は何も悪くない。」
「そうよ。お父さんも私も
大丈夫だから。もう少し寝なさい。」
と、母に言われて瞳を閉じる。

なにかを投与されいたのか
私は、そのまま深い眠りに
引き込まれた。

次に目を覚ました時は、
夜のようだった。

私のベッドの端に
頭を置いて寝ている母
するとドアが開き
父が入ってきて
「目が覚めたか?」
と、言う父に頷いた。

すると、
目を擦りながら母が顔をあげ
「大丈夫?」
と、言われて
「うん。」
と、答える。

私は両親に
「あの後 どうなったのか教えて欲しい。」
と、言った。
< 14 / 96 >

この作品をシェア

pagetop