どうして・・

···酔っ払い


実は····


新は、私の友人である
服部 美春(はっとり みはる)28歳と
付き合っていたが
社会人になって三年を過ぎた時に
美春は、別の人と結婚をした。

新に理由も言わずに
行きなりの別れ
その後、直ぐに結婚をしたらしく

新は、荒れに荒れまくった···と。

三人とも勤め先が違っていたので
私は知らなかったが·····

会社の仲間と居酒屋で
飲んでいると

隣の部屋から喧嘩をしている声が
「だから····
「なんだと····
ガタッ、バタっ、と音がした
と、思っていると
私達の部屋に襖事
二人の男性が倒れてきて
きゃーっ、わぁーっ
と、騒ぎに·····
お店の人まで、駆けつけて
喧嘩をしている二人を引き離す

ぜぇ、ぜぇ、言っている二人を
そっと····見ると·····
「ええっ·····あら····た····?」
一緒にいた職場の人から
日垣、知り合い?
えっ、彩羽の友達?
と、言われて
「はっ·····はい」
と、答えていると
新は、ズルズルと崩れていき
「新!!」
と、思わず支えると
「だ····れっ?」
と、新が私の顔を覗き込んで
「いろ···は?」
と、言うから
何度も頷くと
新は、
「そうかっ」と、言うと
そのまま私に倒れきて
殴りあっていた男性を
もう一人の仲間の人が連れて帰るから
新をお願いしても良いかと
言われて仕方ないから
私の会社の人に手伝ってもらい
新をタクシーに乗せ
新の住まいとか知らないから
自分の部屋に連れて帰るしか
なかった。

新を起こしながら····
怒りながら·····

歩かせてソファーに座らせる
新は、そのまま
ずるずると倒れて
ソファーに横になってしまった。

私は、新のネクタイを緩め
ワイシャツのボタンを外す。

それから見える所の
傷の手当てをして
腫れてる所に湿布を貼ったり
冷やしたりした。
新は、されるがままで寝ていた。

私は、そのままシャワーを浴びて
部屋着に着替えて
一人だけベッドに寝るわけにも行かず
ソファーの下に丸くなり
ブランケットを新と自分にかけて
眠りについた。
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