どうして・・

···パーティへ向けて


理恵さんが空港に到着する前に
矢島さんと空港へついた。

長い黒髪の綺麗な女性が
キャリーバッグを引いて
搭乗ゲートより出てきた。

彩羽は、この人だと思い
「山口 理恵さんですか?」
と、訊ねると
「はい。日垣 彩羽さんですね。」
と、言われて
二人で握手をして
理恵さんに矢島さんを紹介した。

律は、今日遅いので
理恵さんには、このまま
おばあちゃまの家に泊まって頂く予定だ。

私達は、車の中でも
おばあちゃまのお家に着いてからも
話が付きずに沢山話した。

おばあちゃまや矢島さん、エマも
時々話に参加しながら。

理恵さんは、日本人形の用に
美しくて、本当に優しい方だった。

ドレスとか持ってないので
日本より着物を持って来ました。
と、ちゃめっけたっぷりに言われたが
着付けも髪も自分で
出きると言うから
やはり、日本人形だわ
と、感心した。

お手伝いは
要らないかもしれないが
私も少し手伝う事にし
理恵さんには、早目に休んでもらった。

律は、日付が変わる頃に帰ってきて
« コンコン »
「彩羽、何事もなかったの?」
「律、お帰りなさい。
私は、大丈夫よ。
律、疲れたでしょう。
ゆっくり休んで。」
と、言うと
「じゃ。」
と、言って私を抱きしめて
「これが一番癒されるから。」
と、言うから
しばらく、そのままにして
私も律に自分の身体を任せて
律の背中をポンポンとすると
律は、「お休み。」
と、言い、私のおでこにキスをして
自分の部屋へと戻って行った。

私は、自分のおでこを触りながら
顔が赤くなるのがわかった。

明日が楽しみだった······
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