【コミカライズ】宝くじに当たってセレブな街で契約結婚します!(原題:宝くじに当たってベリーヒルズビレッジの住人になります!)

万里小路氏があたしの腕を取って、自分の方に引き寄せる。

二人の距離がぐんと近くなり、彼にふんわり抱きしめられ、そして耳元で囁かれる。

「きみがそんなに不安なら……
この場で婚姻届に署名してほしい」

その声が、なんとなく不安げなのは……

「そして、明日の朝、きみの戸籍のある役所へ行って提出しよう。おれの戸籍はすでに用意してあることは言っただろ?」

——あたしの気のせいかな?


「あの……直仁さん」

あたしは初めて、今夜婚約者になった(ひと)の名を呼んだ。

一瞬、彼がぴくり、と弾かれたように反応した。

そして、万里小路氏を見上げて告げる。

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