はなうらない
昼休憩に籾野さんと昼食を取っている最中。
「同期の家に泊まらせてもらいました」
「同期って誰? 男?」
籾野さんは静かにその応酬を見ていた。
「……そういえば私の同期が」
「今の間は男だな?」
「有明さんのこと知ってました」
煽りを全て無視して話し続けると、籾野さんがついに笑った。
有明がきょとんとした顔でそちらを向いてから、頬杖をついてこちら見た。
「本社に同期に知り合いなんていないけど」
確かに一方的に知っているのと、知り合いという表現とでは大きな違いがあると思う。