はなうらない
雨戸を閉めていると、一緒に手伝ってくれた。
そして一息つき、居間で麦茶を飲む。二つのグラス。
「頂きます」
「どうぞ」
幻がお茶を飲んでいる。ごくごくと喉仏を鳴らして。
そこではっと気づいた。
もしかして、幻ではないのでは、と。
捲られた長袖から覗く腕に、つんと触れれば、弾力がある。
「……どうしました?」
何から言えば良いのか分からず、咄嗟に出た言葉。
「白昼夢かと思いまして」
「もう夜ですよ」
八橋さんは苦笑する。そんなことは知っている。
私は空になったグラスにお茶を注いだ。